みなさんこんにちは! 葛西屋七代目コウイチです。
今日も昨日に引き続き暑いですね!
本日、当店二階ホールでは、子供文化教室が開催されております。
なんかせわしい現代に、和の文化で自国の文化を子供のころからじっくりと見つめることは、大切なことですよね。
ということで、我が国の産業の基となった養蚕業のお話は昨日のブログで見ていただくことにして、それに関連したお話をさせていただきます。
ここで問題、きもの一枚(一反)を作るのに、一体何匹の蚕さんが必要なのでしょうか?
答えはこのブログを最後まで読めばわかります。
ということで、きもののできるまでを、遡ってご説明しましょう。
きもの地(色無地)一反で、約750gの糸が必要です。
たて糸約3,800本を13mに揃え、よこ糸を45,000回通すと1枚のきもの地が出来上がります。
きもの一反分の生地を織るのに、生糸約1kg、約432,000mの長さが必要になります。
きもの1反分の750gより多いのは、織っている途中にロスとなる分があるからです。
蚕から糸を作るには、まず繭を熱湯で煮ます。
そして、繭から糸口を探しだし、何匹かの繭の糸をまとめて生糸となります。
こうして製織工場へ出荷されます。
さらに遡って・・・
製糸工場では、養蚕農家より入荷してきた繭を検品し、良い繭だけ選んでいます。
繭を育てる養蚕農家まで遡ってきました。
農家では、蚕に桑の葉を与え、成虫になるために蛹になるまで面倒を見ています。
この格子の1個の枠に1匹が繭を作ります。
これは、桑の葉を蚕が食べているところです。
一斉に食べるらしく、その音は相当なもの。
雨が降っているのと勘違いするくらいだそうです。
ということで、生糸1kgのために、繭約5kg、3000粒が必要です。
きもの1枚(一反)が出来上がるまでに、3,000の命が犠牲となっていることになります。
※ここで使用している写真の一部は、私が群馬県の養蚕農家及び碓氷製糸農協まで出向き、見学してきた際に撮影したものです。生々しいお話もできますので、ぜひご来店くださいませ!
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